LEDアーム式ライトの制作



今回は、実用的なものを作ります。高輝度白色LEDとACアダプタを使用した、アーム式のLEDライトです。
設置場所は、ボクの枕もとです(笑)すで電球を使用した備え付けの読書灯があるのですが、読書するにはちょっと暗く、目が悪くなりそうなので製作します。



まず、白熱電球とLEDの違いについてご説明します。「そんなことわかるよ」って方は、飛ばしてもらって結構です。

白熱電球

白熱電球というのは、文字通り、抵抗の大きい導線に電流を流し、発ジュール熱による輻射を利用して発光します。このとき入力されたエネルギーは、多くが熱に変わります。つまり、100Wの電球とは言っても、実は光は100W分出ていないわけです。
消費電力が多く、少々効率が悪いのが特徴です。しかし温かみのある光で、食卓などをおいしく見せたり、電気的にノイズが出てほしくないときはよくつかわれます。

LED

発光ダイオードは、半導体を用いたpn接合と呼ばれる構造で作られています。発光はこの中で電子の持つエネルギーを直接、光エネルギーに変換することで行われるので、熱や運動の介在をほとんど必要としません。
ようするに、「白熱電球」のように、電気エネルギーから熱エネルギーに変換し、それから光エネルギーにしないので、効率がいいのです。
LEDは省エネなのですが、値段が他に比べて高いのと、光が冷たい色であること、直流でないと光のちらつきが生じることが欠点です。また、整流時にどうしても電気的ノイズが発生してしまうので、それもどうにかしなければなりません。


読書や勉強には、冷たい色のほうが見やすいと思いますし、発熱も少ないので、LEDを使います。

回路図

LEDは、電流値などが許容範囲内でないと、明るく光っても寿命が縮まってしまいます。ですが、今回使用したLEDの多くは、拾ってきたいわゆる”ジャンク品”ですので、正確なスペックはわかりません。
とりあえず、光って、壊れないでくれればいいという方針で製作します。

このように、ACアダプタからの電流は二つ並列にしたLEDを直列にした回路に流れます。これは、耐圧と電流を分散したりするためです。LEDユニットの前には、10Ωの抵抗を入れてあります。
ACアダプタのスペックは、確かこのようなものです。実際には、ACアダプタとLEDの間にスイッチを入れてあります。

設置

アーム部分は、割り箸とねじを使いました(笑)本当は、もっといいものを使えばいいのですが、身近で使いやすいものということで、割りばしを使用しました。かっこよく作るのなら、ダイソーのパソコン関連の商品を改造する方法などがあります。近々改造予定です。

ところで、このライトの明るさですが、実際に使ってみると、このくらいになります。右のほうが、据え付けの読書灯です。

これで、目が悪くなるようなことはありません。
比べてみると、かなり明るさの違いがあります。これは、LEDライトが、ピンポイントで本を照らせることや、読書灯の位置なども関係していると思われます。
まあ、いずれにしても、このアーム式LEDライトが、目に優しく消費電力が少ないものなので、優れていることは確かです。アームが割りばしなのを除いては(笑)

まあ、まだ白色高輝度LEDが50個以上あるので、横長の物も作ってみる予定です。そのころまでに、アームが金属製になるのかはわかりませんが。

さらに、このライトには、まだまだいい機能があります。それは、常夜灯の機能です。
これは、図らずも発見された機能ですが、スイッチを切らずに、ACアダプタをコンセントから抜くと、5分程度右側の一つのLEDが光ります。
これは、電流平滑用のコンデンサの電荷がまだ残っているからだと思われます。いい感じの明るさに光ってくれます。
それにしても、改造される日は来るんでしょうか……?

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