コイルガン戦車Mk.2の製作


今回は、前回のコイルガン戦車のように基板をなるべく露出させないように、基板ボックスを配置し、その中に、できるだけ入れたいと思います。

2008年5月11日

部品を一通りそろえ、製作開始。大きさは、前回のものより一回り大きいくらいです。若干、底面と地面との高さが小さくなりました。
また、基盤ボックス用に、フロッピーディスクの収納ケース(廃品)を使用します。
配置してみると、このような感じになりました。


前部にはウェイトを兼ねて、電池ボックスを配置します。また、砲塔は後部に設置する予定です。この二つは前作とおなじ設計です。

2008年5月14日

タミヤのギアボックスを組立て、設置してみました。


ギアボックスは、左右対称ではありませんが、さほど問題ないでしょう。このまま製作を続けます。

2008年5月18日、19日

基板ボックスを設置し、RC基板、電池ボックスを取り付けました。この時点では、重量のバランスは問題ありませんでした。ですが、車体がアクリル板ではなく塩ビ板のため、微妙に曲がっています。
この点はどうにかしないと、砲塔やコンデンサの重量に耐えられません。また、キャタピラがピンと張れていなかったので、やむなく上に持ち上げました。菱型になっているのはそのためです。

よく見ると、走行用アンテナが2本立っています。実はこうしないと感度があまりよくないからです(笑)

この時点での走行は、前作とは比べ物にならないほど速くなっています。大体、時速4〜5kmでしょうか。 人と同じ速さです。


ついでに次の日、一部塗装してみました。色は、タミヤの「NATOブラック」です。実際には、この色単体で使用されることはなく、迷彩の一部に使用されます。

2008年5月24日

しばらく走行試験もとい走らせて遊んでいたわけですが、砲塔操作用のギアボックス、RC基板を取り付けました。
ちなみに、RC基板は少し大きく、トランジスタとその他諸々には多少曲がってもらいました(笑)

言い忘れていましたが、キャタピラを菱型にしなくても走行することはできます。また、上に新しくついた台のようなものは、本当に砲塔を載せる台です。下のギアボックスで回します。
ちなみに、この時期になって、電池切れを起こしました。満タンの新品のアルカリ電池だったのですが、走行時間90分程で電池切れを起こしました。これではかなり問題で、コストパフォーマンスがすばらしいほど悪いので、電池をエネループにしました。

防御

戦車と言えば、必ず装甲で守られています。前作では、装甲どころかケースはなかったので、今回はそれを制作します。基板を、ホコリから守る役割もあります。
まず、身近に手に入る強い素材として、DVDなどがあります。DVDは、ポリカーボネートという強化プラスティックでできており、衝撃にとても強いです。ポリカは1〜2mmで、22口径の銃弾、ショットガンの弾などを弾くと言われていて、特殊部隊のヘルメットのバイザーなどにも使われています。つまり、エアガンなどではびくともしないはずです。
それをこの戦車に利用するわけですが……表面に貼り付けると、まあ見てくれが悪くなるので、一部を除き内側に貼り付けます。

まず、上部転輪につけます。そして、

内側に貼り付けます。貼り付けただけで強度が出るのか? という疑問があると思いますが、実はかなりの強度が出ます。同じ素材で、同じようにDVDを張り付けたもので、装甲試験をしました。
使ったのは、エアガン(約0.8J:球状弾)コイルガン戦車『怜奈』(運動エネルルギー推定0.5J:円錐形弾)で、試してみました。距離は、約1mです。結果は、どちらも装甲部分は全く貫通ぜず、微妙にひびが入る程度で、何もない部分は見事に貫通しました。
そんなこんなで、こんな感じになりました。

走行試験@5月24日

今回は、基板を一つ増やして外で走らせてみました。結果は、今までと変わらず、びゅんびゅん走ります。また、「キャタピラが菱型」の場合は平地に適していて、「キャタピラが普通」の場合は障害物が多いときに適しているようです。
脱輪も少なくなり、調整したかいがありました。ただ、操作が激しく難しいです。無線なので、職人技的な操作はできません。
具体的には、前作の「怜奈」の場合、急停車する際に一瞬逆方向にスイッチを入れるのですが、こっちはそうはいきません。また、超信地旋回(キャタピラを左右逆に動かし、その場で180°回転する方法)も、任意の方向でうまく止まれないなどの欠点があります。
その他の問題としては、速すぎて砂が舞い上がり、ギアボックスに問題が生じる可能性があることと、でこぼこ道では安定性に欠けることです。怜奈はゆっくりなので、楽々越えられるのですが。
どうも全体的には、「速すぎて困る」みたいです。速さゆえの過ちとでも言っておきましょうか(笑)


これらの課題は、このままにしておいてしばらく様子を見ようと思います。次回は、いよいよ砲塔搭載です。

実験室に戻る
前の記事に戻る
次の記事に進む

inserted by FC2 system